science 第2制作センター 科学

NHKサイエンスの
!?(びっくりはてな)な
トピックを
ABC形式の
コラムで紹介

摩訶不思議な人体のメカニズム、大宇宙の神秘、野生動物のダイナミックな命の営み――NHKは、数々の"どこにもない映像"を送り届けてきました。

その中核を担ってきたのが、NHKサイエンスです。『ダーウィンが来た!』『あしたが変わるトリセツショー』『タモリ・山中伸弥の!?』など、科学をめぐる物語や感動をかたちにしてきました。

『NHKサイエンスのABC』では、制作の舞台裏やスタッフの声、知って得する活用術まで、A〜Zの26本のコラムでご紹介します。

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科学班のここがすごい!?
ピックアップ

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問いが未来を描きかえる ― 既存の価値観を揺らす知のフロンティアへ。

番組チーフ・プロデューサーが語る科学番組の本質とは。

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「AIは人間を超えるか?」「ヒトはなぜ音楽を愛するのか?」「巨大噴火が"日本人"を生んだ?」問いがユニークであればあるほど、見えてくる景色は新しくなります。タモリさん、山中伸弥さんという強力なタッグのMCともに驚きと発見が連鎖する"知の旅路"へ、軽やかに漕ぎだす『知的探求フロンティア タモリ・山中伸弥の!?』

制作統括を務める白川裕之チーフ・プロデューサーに番組づくりの中核にある"知的探求の哲学"を聞きました。

"!?"は制作チームの合言葉 ―「価値観が動く」体験をつくる

「オリジナルな問いを立てられるか、その先に新しい世界を見せられるかが、この番組を作る上で最も重要なポイントです。

例えば第1回『AIは人間を超えるか』では、『AIって何?』『人間の知性ってどのようなもの?』という問いに迫りました。

タモリさんも番組の中で、人間の知能というものが神秘的に扱われることへの違和感が、AIを知ることでとてもすっきりしたとお話しされていました。

まさに、そうした価値観の変容を視聴者の中に起こすことが、この番組の目指すところです。

第2回の『ヒトはなぜ音楽を愛するのか』も、ありそうでなかった問いを立てることで、オリジナリティのある探求ができたと考えています」

番組名は「!?(びっくりはてな)」。

記号そのものをタイトルとするこれまでにないアイデアで、!=「感動」と?=「好奇心」を大切にする姿勢は、NHKサイエンスのあり方を象徴するかのようなコンセプトです。

2023年から放送する『フロンティア』(BS、BSプレミアム4K)の流れを汲んで始まった番組でもあります。

まだ触れられていない真髄へ向かうために ― すべては"問い"から始まる

「『フロンティア』は、科学に関する最新の情報の裏側にあるものに迫っていく番組です。

最先端を切り開く研究者だけに見えている、新しい価値観というものがきっとある。

ちょっと話を聞いたくらいでは触れられない、そんな真髄を探求しようというのがこの番組のコンセプトです。

ここでもやはり重要なのが、問いの立て方ですね。

実はこれまでNHKには、科学ドキュメンタリーの定時番組がなかった。

宇宙に絞った『コズミックフロント』や、『人体』シリーズのような『NHKスペシャル』の特番は存在しましたが、定時枠で科学全般を扱うドキュメンタリーというのは実は我々が取りこぼしてきたジャンルなんです。

それが『フロンティア』であり、その流れの中に『!?』がある。

ゴールデン帯で、生活に役立つということでもない、本当の知的探求の科学番組をどのように作っていくのか。

NHKサイエンスとしては非常に大きな、意義のある挑戦だと思っています」

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腰痛・たるみ・トースト・スマホとのつきあい方…

明日から役立つ情報に科学の目で迫る!『あしたが変わるトリセツショー』の哲学。

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「自律神経は可視化できる!?」「うま味7倍の肉汁!?」「スマホの光は"睡眠の大敵"ではない!?」

身近な疑問に科学の目で迫り、暮らしをアップデートするライフハックまでもたらす科学番組。

フェイク情報、不確かな情報が飛び交う時代だからこそ、面白い!だけではなく根拠のある確かな情報を届けたい。

45分の放送1回のために、5か月もの時間をかけて、たしかさと面白さを両立させる—

生活科学情報エンターテインメント番組『あしたが変わるトリセツショー』の番組哲学に迫りました。

科学番組だと
思われていないことが誇り?!

「誰にも科学番組だと思われていないかもしれない(笑)。でも、それが誇りなんです」。

制作統括の小澤恵美チーフ・プロデューサーは、そう語ります。

一見、科学から遠く見える「鶏肉の新しいレシピ」や「スマホとのつきあい方」も、学術論文の精査と毎回100回を超える予備実験を重ね、独自のワザに仕上げています。

見てくれた人が「明日からやってみたい!」と思えるかたちで届けるために、"科学番組らしく見えないこと"を少し誇りにしながら、手間暇を惜しまず制作しています。

「調理法であれば、家庭で再現できることが前提です。『このレシピはたしかにおいしいけれど、オレガノなんて家にある?』といった視点を持ちながら、スタッフ自身が実験を繰り返します。これだけでも2か月はかかります。そしてワザが決まってからは、番組全体の構成をとことん練り込みます。大切なのは説得ではなく納得です。正論だけでは人は動きませんから。コラーゲンの弾力を確かめるためにボール状にしてテニス選手に打ってもらうといった体感の工夫も取り入れ、そのうえで数値的な根拠もお示しします。科学は"納得"のための道具です。」

「納得」のために『トリセツショー』がこだわるポイントの一つが模型です。その道十数年の熟練の美術デザイナーとともに、毎回のテーマに合わせた模型を綿密に作り込みます。収録当日も、リハーサルと本番のわずかな合間に細部の修正を重ね、伝わりやすさを最後まで磨き上げます。CGが全盛の時代だからこそ、手作りの模型が生む"手ざわりのある納得"を大切にしています。

70年近く続く、
「なぜ?」の系譜

NHKの生活科学番組はもはや「歴史」と言っていいほどの時間、皆さんとともにありました。

1957年に放送が始まった『生活の知恵』から、『ウルトラアイ』(1978年〜1986年)、『ためしてガッテン』(1995年〜2016年)へと、70年近く続く流れがあります。

身近な疑問に向き合うスタンスが、時代を超えて受け継がれてきたことを物語っています。

制作統括の小澤恵美チーフ・プロデューサーは、次のように話します。

「たとえば『ゴボウの皮がむけません!』という悩みは、今も昔も変わらないですよね。

『トリセツショー』はとにかく身近に、誰もが共感できるように作っています。

実は、ディレクターが面白いと思う回に限って、視聴者の反響がそれほどではないこともあります。

時代に合わせるというより、見る人の気持ちに寄り添って作ることが重要だと考えています。

取り扱うテーマ自体は、自然と普遍的なものになっていくのだと思います。」

変わらない日常の疑問に、いまの視点で寄り添う、連綿と続くその姿勢がいまの暮らしに役立つ確かなヒントへと結びついていきます。

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camera

驚きの一瞬を捉える"変化球カメラ" 10連発!

自然ドキュメンタリー番組の技術をご紹介。

詳しく見る

内容

これはサンプルです。

NHKのサイエンスに関わる職種は、技術を社会に役立てる意欲を持ち、前向きに楽しめる方を求めています。

多職種と連携しながら課題に挑み、問いを立て、視聴者に科学への興味を持ってもらえるようなコンテンツを作ることで、公共放送の未来を一緒につくっていきませんか。

これはサンプルです。